2016年7月11日月曜日

高校生を対象とした心の健康づくり活動~第2弾~

皆さん、こんにちは。
7月に入り、まだ梅雨は明けていませんが、気仙沼地域も暑い日々が続いています。息子の通う保育所でもプールが始まり、子どもたちにとっては待っていた夏到来です。

さて、今回は6月に行った「高校生を対象とした心の健康づくり活動」についてご紹介したいと思います。

 この活動については、以前にもブログでご紹介させていただきましたが、心のケアセンターが気仙沼保健所と事務局を務めている「気仙沼管内精神保健医療福祉連絡会議ワーキング」がこの地域の心の健康の向上を目的として行っている活動です。今回は第2弾として、宮城県気仙沼向洋高等学校にお邪魔しました。

 今回行った第1部の寸劇は、3人の高校生が主人公です。それぞれが悩みを抱えながら学校生活を送っています。家族の多い“りさちゃん”は不仲状態の大人になり替わり、愚痴や文句を聞いたり、家族のサポートを続けていますが、最近はもう限界に…

母と祖母の間で板挟み状態〔寸劇の様子〕


“ゆうすけくん”は学校生活に問題はないけれど、友だちからの遊びに誘い悩んでいます。夜に出かける遊びは理由をつけて断っているのですが、そうすると友達との距離ができる気がしています。最近はそのことが頭から離れず、勉強にも身が入りません…
友だちに夜な夜な遊びに誘われて悩む主人公〔寸劇の様子〕


“みっちゃん”の悩みは最近できた彼氏のこと。Lineの履歴を見せるように言われたりと、彼氏からの要求が少しずつ強くなってきて困っています。相手のあることだから誰に相談すればいいのか分からず、気持ちは不安定に…
彼氏の束縛に悩む〔寸劇の様子〕


そんな時、学校で受けた『心の研修』の授業。もらったポーチには相談先一覧が。3人は、悩みはあるものの、他の2人の前では「自分たちには関係ない」と話します。
それでも、もう1人で抱え込むのには限界が…
 
ひとりで悩みを抱え込む主人公たち〔寸劇の様子〕


そんなとき、現れたのは3人のなかの“心の声”
「相談してみようよ」という“心の声”と「相談なんてやめたほうがいい」というもう一方の“心の声”。
2つの”心の声”に耳を傾ける〔寸劇の様子〕

 
専門家が相談にのってくれることや、相談内容が誰にも話されることはないという守秘義務の話。それに悩みについてどうしていったらいいかを一緒に考えてくれるという話を聞いて3人は相談することを決めます。
 
それぞれの悩みを相談機関に相談してみる〔寸劇の様子〕
  
りさちゃん「父や母に自分の気持ちを話してみますね。」
ゆうすけくん「「ちょっと頭の中が整理できました。」
みっちゃん「私、自分を大切にしていいんですよね。」

3人それぞれが相談してみて、解決の糸口を見つけられました。


第2部では前回と同様にパワーポイントを使った気仙沼地域の「相談窓口一覧」の紹介をしました。「相談窓口一覧」は寸劇で使ったポーチの中に入っていて、同じものを生徒の皆さんにも配らせていただきました。劇の中に出てきたときは、生徒さんが同じように開けて一覧のカードを見てくれていました。
会場に入る生徒さんにポーチをお渡ししました


 今回は、高校生によくあるような3つの悩みを題材に寸劇を行いました。こんなことでも相談していいんだということ、彼らが卒業してからもサポートしてくれる機関が身近にあると感じてもらえたのではないでしょうか。

また、今回の寸劇では、向洋高等学校の先生方にも参加していただきました。その先生方には忙しい合間を縫って練習にも参加してもらいました。先生が登場した時は大歓声がおき、生徒の皆さんにも楽しみながら見ていただけたようです。ご参加いただいた先生を初め、このような機会をくださった向洋高等学校の先生方、生徒の皆さん、ありがとうございました。ワーキングのメンバーの皆さんもお疲れ様でした。今後も、よろしくお願いします。



~「あの種は今」コーナー~
 毎回、ご紹介している「あの種は今」コーナー。
 最近は、素敵な寄せ植えにも同居させていただいています。
 

事務所の癒しスポットになっていますよ